豪腕ぶりを発揮した

2011.08.29

待ち株会社構想のもとで、資本だけでなく、人の面でも支配力を高めようという強引と言えば強引な動きであった。当然、グループの企業から反発する声もあったが、あえて踏み切ったのである。それは、すでにこの時点で副社長を社長に据え、社長は会長として彼を盛り立てていく流れを決めていたからであった。新しいトヨタグループの枠組みを変えるには、人的な面からの交流が大事なステップとして、社長らしい豪腕ぶりを発揮したと言えよう。「グループの再結束でグローバル化、生き残りに対応する」という言葉を裏付ける具体的なステップを踏んで、トヨタはグループカ強化に動き出しか。ダイハツ、日野の子会社化も含んで、グループ企業間の管理職交流も打ち出した。とくにトヨタがグループ再結束のポイントとするのは、グループ最大の部品メーカー、デンソーである。デンソーの売上高に占めるトヨタ向けの割合はすでに半分を切っている。デンソーの最先端技術を盛り込んだ電子部品などはフォード、ダイムラークライスラーなどの海外メーカーや、ホンダ、富士重工業など日本車にも大量に採用されている。かねてデンソーの「トヨタ離れ」が指摘されてきたが、トヨタはこのデンソーを含めたトヨタグローバル戦略の方向性をはっきりと打ち出してきた。

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