異味症というもので、壁の土や氷なんかを食べたくなる人もいる。変なものが食べたくなったら貧血かもしれない。そういうサインを、ちゃんとからだがだすんですよね。客観的にその人の貧血状態をみるには数字でしかわからないから、医療機関にかかって貧血の状態を知ろうとすれば、ヘモグロビンの数値で測る。だけど、数値を調べなくても、自分でわかる人もいます。貧血はだんだん進行するから気づきにくいといっても、だるくなってくる、気力がなくなる、寒さを感じる、どきどきするなどの症状がでるので、たとえば階段を上ると足がだるくてしょうがないなどということから、「これは貧血かも」と自覚する人もいますね。それから、手術は、貧血を治療しないままで行うわけにはいかない。手術そのものも危険になるし回復なども遅くなるから、正常な状態になるよう、わたしたちは鉄剤をだすわけです。だから、貧血を治すための鉄剤は、根本的な治療かというとそうではなくて、あくまで症状に対する対症療法のひとつにすぎないわけです。
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