敷地を囲むフェンスとオートロックを備えたエントランスで、マンションエリア内への立ち入りを制限する方式を「ゲートセキュリティ(あるいはゲーテッドセキュリティ)」と呼ぶ。この方式は現在のスタンダードとなりつつある。マンションを建設するときは、まずゲートセキュリティを考えるわけだ。しかしながら、建設地の周辺住民は、この方式を歓迎するわけではない。それは当然だろう。眺望を遮られるし、回り道を余儀なくされることもあるからだ。周辺住民としては、かつての公団団地のように、「通り抜け自由」であったほうがありかたい。だが、通り抜け自由にすれば、マンション敷地内に違法駐車が増えるし、犬の散歩でフンを置いていかれるケースもある。各種セールスマンや怪しい検査員も来る。日本の安全神話が崩壊したいま、マンションでゲートセキュリティを基本にするのは当然の流れなのである。これに対し、「ゲートセキュリティで守られた子どもは危険に対して脆弱になる」という意見もある。安全な温室育ちは、外の世界に順応できないという意見である。新しい方式が広まり始めると、こういう反対意見が必ず出てくる。